ビームの軸が摩耗した場合

すぐに思いつくのは、摩耗した軸にいわゆる肉盛溶接を施して元の軸径に戻す方法です。
しかし、ビームに糸が巻かれている場合、この方法は実行不可です。軸を旋盤に載せられませんし、溶接時に軸の温度が上がってしまい糸がダメになるからです。
従来、特殊な処理を施したプラスチックリングを用いる策を提案してきました。これであれば軸自体はそのままでビームのガタツキをある程度止めることができます。ただし、これも万能ではありません。
今回、お客様のご要望や事情に合致するようあれやこれや考えた末、ベアリングにジャストサイズの内輪カラーを取り付ける方法を採用してみました。取り付けに手間取りましたが、想定通りの仕上がりになりました。
今のところ無事に製織できているようですので一安心。最後までスムーズに回転しますように🤗

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